来賓あいさつ   基調報告   各地方自治協の決意表明   集会決議   国土交通省要請   総決起集会top  home    top
公団住宅を公共住宅として守ろう 家賃値上げ反対!高家賃の引き下げを
2010年全国公団住宅居住者総決起集会
都市機構へ24万9977名分の署名を提出、要請
 都市機構への署名提出・要請は全国自治協役員と地方自治協代表総勢59人が恒例の大型バスで横浜の都市機構本社へ向かいました。都市機構は富田利明住宅経営部長、石渡廣一団地再生部長らが対応。小川忠男理事長あて12万9242世帯24万9977名の署名を積み上げ、藤谷昌男代表幹事が署名項目の要請を行いました。

各地方自治協代表の発言
(要旨)
北海道=来年の家賃値上げはとても受け入れられない。年金生活者は暖房代まで節約しており、なぜ国が生活できない人をつくり出すのか憤りもある。大麻仲町団地より、用途転換の撤回を求める要望書が提出されている。
東京23区=安心して住み続けられる家賃制度を。これ以上家賃を上げたら高齢者はのたれ死にする。住みたいという気持ちを断ち切るのか。絶対にこれ以上家賃の値上げは止めてほしい。
東京多摩=家賃の値上げは絶対にやめてほしい。多摩地区の建て替え団地は高家賃で住み続けられない。空家も増大、高家賃引き下げが先決。競争化後の悪名高い業者はセンター等の指導後も、何ら変わりがないので絶対に参入させないこと。競争化で管理主任までが民間に移ったらどう指導するのか疑問。
千葉・茨城=家賃の値上げは困る。ある高齢者は正月に孫が来るがお年玉をどうしようかと、収入は減る一方、家賃も値上げされたら孫の顔を見られないと。リストラされた若い人は貯金を崩し家賃を払っている。家賃設定も生活に応じたものにすべきで家賃を1割下げても十分経営が成り立つはず。
埼玉=草加松原団地は建て替えの真っ最中。建て替え後家賃をぜひ引き下げてもらいたい。年金・低所得者は本当に生活が苦しい。昼間は図書館で過ごし冷暖房代節約、昼食はカップラーメンのみと頑張っている。安心して住み続けられる応能家賃制度にしてもらいたい。
神奈川=海岸通団地を始め建て替え後の高家賃は問題。共益費を払っている我々が反対にもかかわらず、競争入札を行っているのは疑問。上からの方針に従うだけで、現場では合理性もなく矛盾が多い。グリーンマネージャーも70団地を1人で管理はできない。これまでの機構のノウハウが無駄になる。
東海=団地のほとんどが外国人で、公団は入居させ住まわせるだけ。その後のケアに力を貸してもらっていない。外国人と日本人の共生を地元だけに任せるのでなく、機構も力を貸してほしい。外国人で2年前に職を失った人たちも署名している。今日は仕事がない中での家賃値上げは絶対にやめてほしいという声を託されてきた。
関西=千里青山台団地は一部建替を含む複合型、住民の意見を聞く前に補充停止や定借導入が強行された。国会付帯決議遵守で団地再生勉強会を3回開催。・安心して住み続けられて新たな家賃負担がないこと・安心して子育てできる環境を発展させることを求める。香里団地は団地再生事業を一時停止したが、団地削減計画は破綻が現状。居住者目線で立ち戻り、居住の安定を図ることを切望する。
北九州=中層エレベーターの設置・稼働にお礼をいう。エレベーター設置の5階のみ家賃が上がるが、家賃値上げが重なると恐ろしい。芝刈で業者による差がこんなにあるのかと驚きずっと付いて指導、今までの業者とは差が歴然。また、生活支援アドバイザーとも連携が取れ、やっと高齢者との関係が築けたのに、競争化で変えるなどとんでもない。
福岡=15団地が福岡自治協に加盟しているが、今回約8300人の署名を持って陳情に来た。各自治会とも連合自治会に所属し、地域コミュニティの中心になっている。公団住宅を公共住宅として存続させてほしい。
富田住宅経営部長あいさ(要旨)
 全国自治協との定例懇談会で間接的に話は聞くが、直接聞く機会は少ない。いかに機構の行く末を心配し、団地に愛着を持っているかよくわかった。自分も現地管理を行っていたし、実感としてありがたい。
 家賃問題等必ずしも自治協と意見が一致しているわけではないが、競争化についても今の流れの中ではやらざるを得ない。どうすればよいのかと頭を悩ませている。ご指摘の芝生の虎刈りもそうだが、「べき」論は分かっており、今のままの競争化が必ずしも良いとは思っていない。今日の意見を踏まえ、知恵を出していきたい。
 機構がどうなるのか、居住者もそうだが職員にも不安に思っている者がいる。しかし、76万戸170万人がお住まいという厳然たる事実、少子高齢化が急激に進む事実からも機構の役割が終わったのではなく、変わりつつもますます重要になっている。安心・安全・快適だけではなく、少子高齢化に対応できる管理運営をしていきたい。引き続きよろしくお願いする。

石渡団地再生部長あいさつ(要旨)
 団地居住者代表の貴重な意見を伺った。社会的観点から様々なことを言われ、複雑な回答を求められており、全て完全な答えは難しい。皆さんがお住まいという厳然たる事実を踏まえ、事業を進めていきたい。
 機構住宅も公共住宅としての役割は絶対に失われるべきではないと思うが、団地再生にも多様な価値観・要望が出され、それに答えていく必要がある。団地は地域にとっての拠点・核、国や地域、皆さんにとっても大切な資産であり、魅力的で価値ある団地再生を行っていきたい。
 ピンチはチャンス、逆に厳しいからこそ新しいものが生まれる。居住者の皆さんの意見を聞き、地域の医療・介護等とも連携していきたい。団地再生等の事業にこれで終わりはなく、いろんな意見をいただきたい。大きな方向性は一緒、今後ともよろしくお願いしたい。
来賓あいさつ   基調報告   各地方自治協の決意表明   集会決議   国土交通省要請   総決起集会top  home    top