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全国公団住宅自治会協議会第40回定期総会を開催
2日間で延べ44人の代議員が発言
 6月15日・16日に千葉県勝浦市で開かれた全国公団住宅自治会協議会第40回定期総会での延べ44人の代議員の発言(要旨)を掲載します。
◇家賃問題
●空き家問題が深刻化、花見川団地では昨年11月と今年4月に空き家実態調査を行った。5,689戸中…11月は322戸・5.7%だったが4月には411戸・7.2%へ、89戸・1.5%空き家が増加した。空き家の51.2%は4〜5階。千葉・茨城自治協で調査実施団地の中には空き家率32.5%という団地もある。高家賃が原因、機構の第12回家賃部会へ質問と要望を出されているが、これについて文書回答があったのか。より具体的な方向性と活動点は何か?(千葉・茨城/花見川)
●3年ごとの家賃値上げ見直しを。年金でも暮らせる家賃制度を求める運動を。(北九州/徳力)
●高家賃引き下げを望む。入退居が激しく空き家が多い。855世帯中100戸の空き家。自治会活動の要の号棟委員のなり手がなく、役員が退居しても新しい役員の確保が難しい。自治会は地域のコミュニティの核として、大規模マンション建設、ごみ処理施設建設、スーパー等の問題に取り組んできたが危機感を持っている。建て替え団地でも住み続けられる家賃制度・仕組みを作るため力を合わせていきたい。(東京多摩/武蔵野緑町パークタウン)

◇公共住宅として継続を
●東日本大震災以降、大地震の被害の想定が見直されている。公団住宅を公共住宅として存続させ拡充を図ることは国民の住まいを根底から守ること。憲法に則ってコミュニティの力でねばり強く大きな運動に広げていこう。(千葉・茨城/戸頭)

◇定期借家契約
●4年前から新入居が定期借家契約者のみになり全体の約3割に、その方たちが積極的に自治会へ関わってくるが、3年契約なので継続して自治会活動ができない。自治協は導入拡大に反対するが定借契約で入居した居住者からはあまり共感が得られていない。期間の延長、普通契約への切り替え等を求めていく活動が必要だ。定借契約で入居した居住者の意見が聞きたい。(北海道/大麻中町)

◇団地再生
●昨年、北九州で開催した第39回定期総会へのご協力ありがとうございました。藤松・用途転換から一年が経った。数百メートルの移動でも長年住み慣れたところから替わるということは、高齢者にとって心身共に大変な負担になった。引っ越し当時の荷物がまだ箱に入ったままの高齢者もおり、終の棲家なのに残念だ。柳団地の一部と黄金団地は譲渡され建物を取り壊し集合住宅と分譲住宅へ。藤松団地は未定で建物が雑草に覆われ哀れな姿である。(北九州/藤松)
●全面建て替え団地で1,500世帯が戻り入居。特別措置の適用を受けられ大変喜んでいる。(埼玉/草加松原)
●25.5haの大団地、0.7haのグラウンドを50年間利用してきたが、機構は整備敷地として売却の方針を変えていない。団地施設の一部であると売却に反対し神奈川自治協加盟の自治会会長署名や3,400人の居住者署名を出してきたが、一向にらちが開かないので全国でも取り上げてほしい。(神奈川/浜見平)
●再生についてどう評価しているのか。戸数減、空き地、福祉施設の導入等は再生に当たらない。継続居住者の居住環境が良くなって、住み続けられることが再生。再生は国が進める都市再生の背景等も考えて個々を評価する必要がある。(千葉・茨城/若松二丁目)
●団地再生「集約」となり、計画修繕がほったらかしにされ7年間修繕要求を言い続け、昨年、アルミサッシ化、40A化が実施され喜ばれている。あとはEV設置をねばり強く頑張りたい。公共住宅だからこそと宣伝・運動し、昨年の全国統一署名は8割を越えた。建て替え後住宅の家賃特別措置摘要外の人が住めなくなり、建て替えない住宅に転居している。何とかしたい問題だ。(関西/香里)
●昨年も団地再生で発言したが、この1年、2ヵ月ごとに機構と勉強会を5回開催し、事例見学会を行い、看護サービス等の拠点整備、事業所がオープン。2DKを1LDKに改修した子育て世帯向け住宅1戸が完成、上下階の騒音解決が課題。勉強会では居住環境、ネットワーク作り、世代間交流等が出来る場所など多様な要望が出された。誰もが安心して暮らせる西大和団地を目指し取り組む。(埼玉/西大和)

◇住宅・環境
●防犯、高級乗用車のタイヤ4本が盗難にあった。防犯カメラの設置を積極的に促してほしい。(千葉・茨城/習志野台)
●新規入居の住宅と居住環境の格差がある。40数年住んでいてもリフォームされない。キッチンの扉の剥がれ、浴槽が旧式、柱と壁にすきまなど劣悪な住環境でも高齢者は自分から声を上げられないので機構で配慮してほしい。募集家賃に近付けるだけでなく居住環境も新しい住居に近付けてほしい。(東京23区/大島六丁目)
●鳩へベランダで餌やりに困っている。1棟に30羽前後常に集まって来て大変迷惑していた。機構に言っても腰を上げるのが遅く、半年経ってやっと落ち着いた。(埼玉/西上尾第一)
●議案書経過報告の「管理サービスのより一層の充実を要望する運動が必要」が、活動方針に反映されていない。駐車場を作ってきた経過のなかでJSと協議・約束したことは、機構に継承させることが必要である。(関西/金剛)
●公園が工事用鉄柵に囲まれたまま空き地になっている。遊具を撤去して外壁工事の仮設事務所になったが、工事が終わっても新しい遊具は置かれず、柵の中は空き地で草ぼうぼうの状態だ。また、芝が荒れる等で遊びが禁じられている場所もある。子どもが遊べる環境を求める。(福岡/原)
●洗濯排水の直接排水工事が進められないのなら家賃を下げてほしい。(北九州/徳力)
●耐震改修で機構はH.27年度末で全戸数の90%達成の方針と、一方、支社では達成できるとは思えないと言っている。巨大地震等が予測される中、こんな状況でいいのか。議案書では耐震補強などの対策を講じてもらう必要があるとしているが、問題をもっと重視して改修促進の要求を。(千葉・茨城/芝山)
●長年住み続けている居住者へのサービスが悪い。畳、ふすまの貼り替え等は自己負担、要望しても支社、本社に上げると言うだけ、新しい人と同じ家賃で入っている。何年か住んだら畳の貼り替えサービス等のポイント制を導入するようにしてほしい。(関西/西大和片岡台)
●高優賃の復活を望む。防災に力を入れており津波避難で機構と大田区で協定締結が進行中。ダストシュートを借りて備蓄倉庫にした。家具転倒防止等の対策強化を。(東京23区/南六郷二丁目)
●耐震除却され、エレベーターの設置を要望しているが、機構は付けると言いながら進まない。すぐ隣の高須団地には踊場方式のEVが付けられるところすべてに設置された。4〜5階は空き家が多い、EVが設置されれば埋まるのではないか。さらに高須団地はアルミサッシもすべて取り替えられており、差別ではないか。(千葉・茨城/幸町)
●植物管理の問題。低価格で落札した新しい造園業者に期待していたが、芝刈りが雑で苦情を言ったら途中で辞めてしまった。入札価格に下限を設ける必要があるのではないか。作業の点検をして契約内容を確認する必要がある。(埼玉/新座)

◇共益費
●全面建て替え団地で共益費は5,800円、繰越金が3年間毎年4,000万円ずつ増え続け1億2,000万円にもなった。異常な金額なので下げるべき、適正な・民主的な運営を強く要望する。(東京23区/赤羽台)
●宅配ボックスの問題はその後どうなっているか。(東京23区/パークタウン東綾瀬)
●昨年、突然に共益費値下げのお知らせが配布され、自治会と住管センターとの話し合いと前後した。古い団地の修繕等を。(関西/平城第二)

◇居住者の高齢化
●高優賃の復活をぜひ実現してほしい。70歳以上が450人以上居住しており、高齢化対策をもっと働きかけてほしい。風呂場の出入口の段差は要支援1でも足が挙がらないので嵩上げを、滑らない椅子を。インターホンが高くて届かないので改善を。さらに高齢化が進むので、高齢者対策を要望したい。(神奈川/飯島団地)
●高齢者見守りで自治会、民生委員3名、機構で要支援高齢者の了解を得ながら見守りしていくことを提起している。(東京多摩/清瀬旭が丘)
●70歳以上400名に手紙を手渡しする活動や、バザー、映写会、ふれあい体操等で安否確認活動の強化、孤独死ゼロをめざす。(北九州/徳力)
●高齢者等が「あんしん登録カード」に150世帯登録。・新聞が溜まっている…鍵がどこにあるかカードに書いてあり、駆けつけた親族と一緒に鍵を開け中に入った。死亡していたが親族から早期発見の礼を言われた。・同…登録していた86歳高齢者、主任と一緒に中へ入ったが事故ではなかった。もっと登録を増やしていきたい。年金で収入が減っており、消費税値上げ問題と併せ取り組んでいきたい。(埼玉/原市)
●一人暮らしの高齢者100人以上に聞き取り調査を行って連絡カードを作成、個人情報を自治会が保管している。その調査を断られたことはなく居住者との連携が取れている。(神奈川/くぬぎ台)
●今総会のような会議ではすばらしい発言を聞くことが出来、いろんなことが吸収できる。高いお金を出して参加しており、さらにディスカッションをする機会があればもっと良い。足立区と提携して孤独死ゼロプロジェクトを立ち上げ、地域包括支援センターとも話し合っている。居住者の高齢化等で協議する機会を設けてほしい。(東京23区/ 江北六丁目)
●市の高齢者支援プログラムの使い勝手が悪く敬遠され、自治会で月1回見守り訪問を始め1年間続けてみることにした。また、東京都地域支え合い体制づくり事業補助金を活用した助け合い事業では、私もボランティアとしてテレビの組み立て結線、ストーブの芯換え等を経験した。(東京多摩/神代)
●2,600世帯の団地。高齢者の安否確認のため、独居高齢者には万一の際「自治会役員が住宅に入って良い」という項にサインをしたカードを出してもらっている。高齢者は何か頼むときには遠慮しがちなので地域通貨を作った。それを購入してもらい電灯の取り替え、ごみ出し等に使っている。こうした活動等をテーマにホームページ上で討議できる場があると良い。(関西/富田)

◇自治会・コミュニティ
●自治会や地域のコミュニティ協議会など25団体で連携しながら行事等を行い、より良い 団地に向けて活動している。階段の役員、幹事らが参加し協力体制をとっている。自治会の加入者が減ってきている。機構から強制的に加入を勧めるようにしてほしい。(埼玉/西上尾第一)
●H.23にNPO松原団地見守りネットワークを起ち上げ、空き店舗を事務所兼ふれあい喫茶に活用している。店舗は他のボランティアも活動拠点としており、来年12月に使用期限が来るが何とかならないか。集会所を2団体の活動拠点として常時利用できないか交渉したが現状では困難、集会所の新たな位置づけとしてねばり強く交渉していく。(埼玉/草加松原)
●市の新春懇談会で団体・自治会としてはじめての栄誉賞を受賞した。住み良い団地づくり、地域のコミュニティづくり、いろんなことを行っている。食事会、ふれあい喫茶、見守り、防犯・防災、映画会、通院の送迎や付き添い等の活動が評価された。(埼玉/尾山台)
●20数年やっている緊急連絡員が緊急時等に出て来なくて連絡も取れない。住民は自治会に駆け込んで来ることが多い。機構は辞任しない限り代えられないと言うが…。(東京23区/パークタウン東綾瀬)
●公共住宅として守る活動はコミュニティからと考えている。東京都地域支え合い事業補助金を活用してスカラモービル、通信カラオケを購入、高齢クラブの歌う会等の会員が増えている。また同補助金で防災マニュアルを作成、災害発生時からの時間別行動マニュアルで小平市防災安全課へも渡した。ふれあい喫茶、居酒屋、助け合いの会、夏祭り、防災訓練、自転車整理、バスハイク等を十分検討して行い、楽しみながら活動している。ニュース、機関紙は全戸配布、市議や国会議員へも届けている。緊急連絡員は役員3名で受託、住民との良好な関係を築いている。(東京多摩/小平)
●高齢者が多く戸建て等の近隣を含め空き家の放置が問題となっている。町内会自治会連絡会を設け、公団、自治体等へ要請を行ってきたが、現在はまとまって活動できる状況にない。コミュニティ・ネットワークやNPO等が20もありニュータウン全体をまとめ、新たな運動を目指していきたい。(東海/高森台)
●小学校が一つに統合されることから跡地検討委員会が発足。横浜市大規模団地再生事業等のモデル事業として地域、行政、横浜国大、コンサルタントも付いて始動。それに機構も加わるよう支社に要請、どうやってまちを・コミュニティを再生するか、新しい入居者を呼ぶ・各世代が住むインフラを考えていきたい。(神奈川/くぬぎ台)
●2,097世帯の団地、人口減少、小学生減少、空き家130戸。そのなかで自治会は90%の組織率を維持してきた。任意加入で60%に低下したが2年間検討して全世帯加入に踏み切り、地道に活動してきた結果。代議員制度の導入、防災、Eラウンジ、いきいき生活支援センター等の活動を継続、さらに自治会事務所の対応が大切。意識の低下、運動が弱まれば簡単に組織は低下する。活動を継続していきたい。(埼玉/北本)
●初めて総会に参加、活発な発言が参考になった。自然豊かだが山坂の多い団地で歳取ると辛い。少子高齢化問題は自治体、機構、住民がもっと話し合い対策を考える必要がある。空き家対策として家族割引は…子どもの世帯を半額にする等が出来たら良い。地域も活性化し親の面倒をみることができる。地域参加は仕事を辞めてからではなく、現役世代が自治会活動へ参加できるような場をつくっていきたい。(東京多摩/百草)

◇組織・会員拡大
●76万世帯のうちで署名数が22万人では関係機関への説得力が弱い。もっと多くの人から署名が得られるよう努力したい。(千葉・茨城/習志野台)
●統一署名を未加盟団地へ働きかけ計30団地と頑張った。今年はさらに加入を呼びかけ増やしていきたい。(北九州/藤松)
●都市機構西日本支社との連携で自治会加入促進のために、新規入居者の情報(棟と部屋番号)を月1回もらうことにした。泉南一丘では月2回もらい会員拡大活動を行っている。加入を勧めていかなければ自治会は自滅する。訪ねて会った人はほぼ加入するので1年間の増減がプラスになるように頑張っている。自治会加入世帯を増やすためにこの連携を全国に広げたらどうか。(関西/泉南一丘)
●自治協を退会していく件が出されたが、設備が新しいと修繕等が必要ないから退会するのではないか。建て替え後の住宅でも10年経つとメンテナンスが要る。設備の更新・修繕要求で自治協の力が必要になるのでは。(福岡/アーベインルネス友泉)
●大震災で避難した24世帯を受け入れている。 大変な暮らし、復興が遅れていることを実感している。未加入世帯をブロック担当の役員等が訪問し、この4年間で50数世帯増えた。(東京多摩/清瀬旭が丘)
●入退居が激しく組織率が下がって過半数もあぶないところ。機構に入居世帯を教えてほしいと言っても個人情報だからダメと言われる。関西・泉南一丘団地代議員の発言を聞いて驚いておりさらに交渉していく。(埼玉/新所沢)
●自治会は70%の組織率。建て替え後4年が経過、戻り入居70%、新規30%、戻りと新規で何万円という大きな家賃格差があり住民が団結できない。4月末の定期総会後、会費集金を徹底して行い、さらにその後訪問し会えなかったところには手紙を入れる。少しずつだが反応が出て来ている。(埼玉/コンフォール鶴瀬)

◇その他
●ホームページに議案と同様のものが載せられ、若い人たちから見られるように内容を充実させ次世代へつなげてほしい。(千葉・茨城/習志野台)
●合い言葉の「住まいは福祉・住まいは人権」 は憲法25条、97条に謳われている。自民党の改憲案では97条は削除になっており、憲法・平和の問題で意見交換会の開催を希望する。聖路加国際病院の日野原重明さんは本で「戦争体験を語るのは責務である」と訴えているが、自治会でもこれまで会報へ掲載してきた居住者の戦争体験をパンフレット(カンパ500円)にまとめた。持参したので手に取ってほしい。(千葉・茨城/高根台)
●議案書の定例懇談会、連携研究会の充実とは具体的にどういう内容か。神奈川では定例懇談会で取り上げられないテーマを補うために個別の共益費問題、URライトの実態等で実務的な話し合いを行っている。自治会活動、組織等の新しいテーマで全国交流会を開催してほしい。(神奈川/鶴が台)
●福島第一原発事故の放射能で汚染され、安心して住み続けられる住まいに向け、放射能除染を機構にねばり強く求めてきた。砂場や公園等の除染は済んだが、まだ一部放射線量が高いところがあるのでさらに対応を求めていく。除染費用は機構が負担しており内訳すらも公表されていないが国や東電へ求めるべきだ。さらなる放射能対策を求める。(千葉・茨城/戸頭)
●消団連とは何か説明を、脱退とは。(福岡/アーベインルネス友泉)
●1階は高優賃住宅が多く子育て世帯がなかなか住めない。高齢者世帯、子育て世帯が向かい合って住むことがコミュニティ、高齢者の安否確認にもなる。(北九州/徳力)
●連携の子育て支援で集会所無料化の試行が行われ、神奈川で3団地が利用している。子供たちが増えて集会所前で遊んでいる姿を見るとうれしい。小学校新入生が12名にもなり、こうした環境のおかげかと感謝している。制度の継続促進と他団地への広がりを。(神奈川/コンフォール藤沢)
●入居管理について検討してほしい。どういう人を住まわせるか、外国人、シェアハウス、法人貸しなどで機構はどんどん入居させており危機感がある。4人家族が火事を起こし、下の階の方が迷惑を受けている例もあり、入居管理を連携等で研究してほしい。(千葉・茨城/若松二丁目)
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