メッセージ・祝辞・祝電
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全国借地借家人組合連合会
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2003年6月21日
全国公団住宅自治会協議会
第30回定期総会 御中
全国借地借家人組合連合会
会 長 小 林 幸
メッセージ
全国公団住宅自治会協議会第30回定期総会の開催にあたり、心からお祝いと連帯のご挨拶を送ります。
あわせて、目頃から公団住宅居住者のくらしと居住の権利を守るために、先進的なご活躍に心から敬意を表します。
私たちは、貴団体が、「住まいは人権」を掲げて居住者の安心して住み続けられる権利を追求し、その中で、国民の強い願いである公共住宅の大量建設の実現の運動にも取り組まれ、深刻な住宅問題にあえぐ私たち民間の借地借家人に大きな励ましをいただいていることに対し、おらためて感謝を申し上げます。
2003年3月1日から強行した定期借家制度は、2003年度に「見直し」が行われます。現行制度は、「既存の契約には適用しない」ことになっていましたが、同制度の推進派は、この見直しの機会に公共民間の区別なくすべての借家契約に適用する方向で検討しています。
このような「改正」を許すことになれば国民の住宅問題の解決は、ますます市場任せとなり、「住まいは人権」という理念が喪失してしまいます。
私たちの居住の権利を守る運動は、あなた方が、「公団住宅の民営化」に反対し、安心してる住み続けられる公団住宅の確立に全力を上げて取り組まれた運動と共通した課題です。
私たちは、貴団体をはじめ住宅問題の真の解決を願う広範な団体と連帯し、変質した住宅政策を国民本位の住宅政策へ取り戻す闘いを全国各地で広めていくことを訴えています。
貴団体がこの大会を契機にして更なる発展を勝ち取り、住宅困窮層である私たちに明るい展望を与えてくださることを心から期待しています。
住まいは、憲法で保障されている福祉の基盤であり、居住の権利として生かされ、日本の住まい問題が解決されるよう共に奮闘しましょう。