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全国自治協第30回定期総会

活発な討論 
公共住宅を守る運動、附帯決議実行の要求、公共住宅にふさわしい建て替え、家賃問題、公団との連携………

初日は10人の代議員が発言

 このあと質疑・討論を行い、10人の代議員から発言がありました。建て替えの問題、
居住者の高齢化、シャッターのしまった商店街、継続家賃の値上げと近傍同種家賃の問題、先着順入居と管理問題等の討論がありました。
 *高家賃と高齢者の街になる、商店街はシャッターが閉まっている。小学校の遠足が合同となり、新1年生は14人、統合されることになる。「戻り入居しか建てない」壁は厚い。
 *継続家賃の値上げ基準は非常にずさん。アンケートを行い3年前と今回との近傍同種を比較した。ライフアップもなかった住宅が3年前と同額というのは疑問。
 *在京のみなさんの傍聴活動などに感謝、昨年の約束した署名1,800世帯を実現。
高齢者相談を月1回実施、来客駐車場は喜ばれている、母子家庭が多く集会所を開放し子供たちを自由に遊ばせている。
 *暴力団と思われる住民の入居に悩まされている。公団に徹底した対応を。
 *40年がたち建て替え対象なので空家はそのまま、家賃改定があっても計画修繕が行われない。分譲、JRの拡張問題等で建て替えの見通しもたたない。

2時間しっかり討論

第2日目・22日は午前9時から議事を再開、冒頭から2時間しっかりと討論を行い、
26人から次のような趣旨の発言(一部を掲載)がありました。
                     ◇         ◇         ◇ 
 *公団のバリアフリー化工事に関する問題点、独立行政法人評価委員会に居住者の代表が参加できるよう運動を。
 *公団との連携に感謝と敬意を。来客用駐車場、防災倉庫評判が良い、新法人になっても継続を。連携で自治会事務所の設置を。
 *支社との連携で放置自転車・違法駐車対策に続いて、独居老人の安否確認で話し合い短期不在カー ド、安心登録カードを作成、7月から試行実施する。緊急連絡員の交流会を開催、20団地のうち19団地が参加。居住者に喜ばれ組織の拡大にも、安心、安全、快適な団地をめざし連携を進めたい。
 *5年以内に建て替え着手の予定、空家500戸。建て替えは20年かかるといわれ、家賃は上がる、個別対応の修繕はことわられることも。
 *歯抜けの商店街、デイセンターや介護施設だけでなく居住者のための利便施設を。商店街をつぶさないでほしい。
 *空き店舗を市が借り、近隣の大学と商店街と市の3者一体で高齢者対応の施設、カフェ、事務所などとして活用するために改装中。
 *公団との連携で集会所の改修を始めている。今後は自治会事務所をつめてほしい。神奈川では加盟が3団地1,180世帯増え36団地となり管理戸数で43%に、署名、議会請願、ビラ入れなどの取り組みの成果。
 *建て替え後住宅で家賃だけ入ればというような募集条件が問題、入退去が激しいく10%が空家。
 *市の外国人登録の60%が団地に住んでいる。傷害事件、ゴミ、教育等いろいろな問題があり、公団・協会・自治会で話し合い通訳を関係団地に巡回配置した。 
 *公団住宅の近傍同種家賃の算定は、公営住宅で一般に使われている算定と同じではないのはどうしてか。統一されるべき。
 *建て替え着手から15年、社会状況の変化は大きい。当時は払えると思った人も家賃を払うのがしんどい、旧特別措置の改善の実現は本当にありがたい。
 *家賃改定問題は日常的に運動の強化を。23区は軒並み6千円の値上げ、前回は1万円だった。もう団地には住むことができないという声も。
 *リニューアル工事で騒音、ほこりがひどく苦情が殺到し、支社長宛てに抗議文を出し、改善された。
 *家賃改定のきわめてずさんな近傍同種家賃の算出、即市場家賃ではない。多数の空家が出るような家賃は売り手の希望販売価格でしかない。収入に見合った家賃を求める運動を。
 *活動方針の具体化は国会決議された内容であることをPRし、会員、自治体、国会議員に返していく活動が非常に大切。確信を持ってこの内容をみんなのものにしていくためにがんばろう。 
 *公共住宅政策の放棄はたいへんなこと、国民の住まいを守っていく自治協の運動は大切、附帯決議を活かす運動を。公団住宅の名称を残すことも。
 *全国自治協の運動で畳・ふすまは退去の査定でなくなったが、個人負担のもので使用耐用年数が記載されていないために、老朽化を主張すると業者が公団との板挟みになるケースが。管理には自治会が協力しているので共益費から自治会費を取れないか。
                 ◇            ◇            ◇
幹事会としての討論のまとめを楓代表幹事が行い、第1号議案、第2号議案を全員の拍手で承認・採択をしました。
 第3号議案「2003年度の役員承認」に移り、溝口俊則代表幹事が役員名簿を発表し、これを拍手で承認。新年度役員が前に並ぶなか渡辺志げ子代表幹事が「みんなで団結してこの1年をがんばろう」とあいさつ。このあと、高橋敬忠代表幹事、吉江高志代表幹事、生井正弘幹事、内山春夫会計監査が退任のあいさつを述べました。
 「総会決議案」を鈴木照子代表幹事が提案、拍手で採択し議事を終了。議事運営委員と書記の解任、議長退任のあと、総会で恒例となった「今日の日はさようなら」の合唱を全員で行い、西富士男幹事が閉会あいさつ、正午には無事終了しました。

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